■作業初日
いよいよ、作業初日です♪ まだ、パーツリストもサービスマニュアルもない状態ですが、まぁ、写真を撮りながら作業すれば大丈夫だろう、とAXを譲ってくださった方のアドバイスの元、軒先をお借りして作業を始めることにしました。
外からざっと見て、直さないとまずいのは、2ストオイル循環用のバンジョーが、振動のためか、ボッキリ折れて、泣き別れ状態になっているところ。
混合で走る気もしないので、これはどうしても直さないといけない部分でしょう。
幸い、このAXを譲ってくださった方が、知り合いの方から部品を分けて頂いてくださったので、部品探しに時間を取られることなく作業が始められそうです。
■バッテリー交換
2ヶ月前はエンジンがかかっていたということなので、KUROCCOの読みとしては、バッテリー点火のため、完全にバッテリーが上がったことで、火花が飛ばなくなったのではないか(→実はバッテリーを付けたら普通にはしるのではないか)と軽〜く考えていました。
「これでかかっちゃったら、楽だけどオモロくないな〜、でも音を聞いたことがないので、早く聞きたいなぁ」とか勝手なことを考えながら、スクーター用のテキトーなバッテリーを突っ込んで、キック!キック!!キック!!!
「ぽぽぽぽぽぽぽ・・・・」かかりました!が、片肺&ひどいオーバーフローです。思惑はハズレで、ガッチリキャブをオーバーホールしないといけないことが分かりました。
右側のサイドカバーを外したついでに、ヘタしたら当時モノの2ストオイルのままかも知れないので、左側サイドカバー(オイルタンク)を外して、2ストオイルを抜きます。
■エアクリーナ&キャブ外し
キャブをオーバーホールするために、色々外していって驚いたのですが、エアクリーナのエレメント(BOXも)が、左右シリンダーで独立です!
で、キャブレターとエンジンとの接続部も、普通の締め付けだけでなく、キャブの抜け防止&回転防止に、上部分にプレートを介して横からネジ留めするように見えています。
これって、どうみても我が家のS3(400SS)やH2(750SS)よりしっかりした作りに見えるのですが。。。キャブレターも、左側にチョークレバーとプランジャーが取りつけられて、ホースで左右連結されて。。。なんかいい感じです。
■キャブの中身
キャブの中身の方は、といいますと。。写真の通りでして。。(苦笑)
フロートに緑色の錆が付着していて、メインジェットもヘドロ状のモノで。。でも、それほどひどい状態ではないようです。
まず、キャブクリーナーで洗浄して、そのあと、クリーナ+ガソリンな液体を用意してあるのをお借りして、これに1時間弱ドブ漬け。エアで穴を通しながらそのあとパーツクリーナを吹きながら洗浄、といった感じで作業をしていくと、なんとかジェット類も綺麗に通ってきました。
■キャブの組立
予め左右のキャブのパーツを別々にして作業していたので、それを元通りに組んでいくだけです。スローは、右が1回転と1/2戻し、左が1回転と3/4戻しになっていたので、とりあえず1回転と1/2戻しに統一してみました。
で、燃料がいっているかどうか見えないと不安なので、ドブ漬けしている最中に、レーシングワールドで調達してきた耐油ホースに全てのホースを取り替えます。
内径3mmのも欲しかったのですが、扱っていなかったので、とりあえず4mmのを使った関係で、ドレンとかの口にはタイラップを巻いて、抜け止めをしていますが、時間を見て3mmのを調達に行きたいところです。
■オレンジ色
キャブを組み付けてしまいたかったのですが、キャブの下側をくぐっている左側シリンダー潤滑用のオイルホースも透明のに替えておきたかったので、キャブの取り付けは後回しにして、オイルポンプを見てみることにしました。
オイルポンプカバーのネジは固着気味でしたが、これまたお借りしたショックドライバーで難なく外すことが出来ました。
で、サクッとホースを替えようと、カバーを外したら、やけにオレンジ色が浮き立つすてきなオイルポンプが出てきました♪
今日は日も暮れてきたので、おしまいということにしました。。。(^_^;
でも、オイルポンプもクランク軸から取っているみたいで、マッハのようにタコメータギアと連動していて、という怖さのない作りです。うーん。。たしか同じ71年発売だったと思うのですが、何かと良くできています。
中身を知るごとに僕の中でリトルツインに対する評価が上がってくる1日でした♪